建設作業や土木作業の時に履く作業ズボンに、ニッカポッカを選ぶという人もいるでしょう。ゆったりとしたフォルムが特徴的で、耐久性が優れています。

ですが、選び方によっては、作業の邪魔になることもあるので注意が必要です。ここでは、作業ズボンとしてのニッカポッカの魅力や、おすすめのニッカポッカについて解説します。

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作業ズボンとしての魅力

作業ズボンとしてのニッカポッカの魅力は、作業中の安全性に優れていることです。鳶職や大工などの仕事は、足場に登ったり先の尖った建材を扱ったりと、なにかと危険を伴います。特に、足元は意識がしづらいため、うっかり怪我をしてしまうことも考えられるのです。

ですが、ニッカポッカのダボッとした股下部分が、足場や建材から足を守ってくれるのです。そして、高い足場に上る時などにスリムな作業ズボンだと、上りづらく窮屈に感じることもあります。ニッカポッカは足にゆとりが十分あるので、足を大きく上げる時などにも役に立ちます。

ニッカポッカの魅力は、安全性や動きやすさだけではありません。高い場所で作業をするにあたって、危機感を教えてくれるセンサーの役割もあるのです。風の強さというのは、作業中にはなかなか感じづらいものです。ですが、ニッカポッカが風を受けてなびくことで、風の強さを意識することが出来るので、危険を回避することにも繋がっているのです。

作業ニッカの選び方

ニッカポッカというのは、すべて同じ長さというものではありません。使いやすい長さとして、膝下辺りに裾の部分がくる「ロング7分」や、ロング7分よりも更に長い「ロング8分」、裾が足首の辺りにまでくる「超ロング」、更に長い「超超ロング」、「超超超ロング」、「四超ロング」と続きます。

ニッカポッカは、長すぎると足元が見えづらくなり、逆に危険を伴うこともありますし、サイズが合わなければ、足場に引っ掛かりやすかったり、風を多く含んで危なくなる可能性もあるので、選ぶ時には、自分に合ったサイズかどうかを確かめることが必要です。

寅壱の2530

機能性が豊かなロング7分を探している時には、寅壱の2530がおすすめです。裾には6個のボタンが付いているので、着脱も簡単に出来ます。

横張り出しから小ムラにかけてメッシュを使っているので、夏の暑い季節にも最適な1着です。そして、高所での作業中には色々と小物も必要になります。左右の両脇や両尻にはポケットがあるので、作業で使う小物をしまっておくことが可能です。

磨耗強度に優れているので、長期的に利用したいと考えている人にはピッタリです。合成繊維は、天然繊維よりも静電気などについて注意しなくてはなりません。2530は、東レ国産素材SA-7超制電性繊維が使用されているため、静電気の発生を抑える効果があります。

カラーは、黒や白、紺といった定番カラーから、シルバーやディープグレーなどシックなカラーもあります。選ぶ時には、他のアイテムとのバランスを考えることが大切です。

SOWAの7010

8分のニッカポッカを探している時には、SOWAの7010がおすすめです。ポリエステル100%で、肌触りが良く乾きやすいため、雨に濡れた後や、洗濯をした後にも乾きやすく、汚れてもすぐに落とすことが出来ます。

ストレッチ性に優れているので、足場に上る時や低くしゃがみこむ時に、動きづらいと感じることはありません。そして、カラーバリエーションが豊富なところも魅力の1つです。なかでも、ややくすんだイエローであるマスタードは、落ち着いたなかにもファッション性を感じさせます。

そして、やや紫がかったナイトネイビーは、シックでスリムな印象を周囲に与えます。作業着はカラーによって、その魅力が大幅に変わります。選ぶ時には慎重に行いましょう。

シンメンの778

薄目の生地で、オールシーズン可能なニッカポッカを探しているなら、シンメンの778はどうでしょう。ニッカポッカのイメージというと、生地が厚くゴワゴワしたイメージがあるかもしれませんが、778は、生地も薄いため、夏も作業がしやすいことが特徴的です。

そして、これまでニッカポッカはダボッとしている印象があり、作業場所によっては動きづらいと感じている人もいるでしょう。ですが、778はややスマートなデザインとなっているので、ダボつき感も抑えられます。ブラックやホワイトなどの他には、ワインやダークグレーなど個性が輝くカラーもあります。

季節を問わず、デザイン性が高いニッカポッカが履きたいという人にはおすすめの1着です。

寅壱の7260

超超ロングのニッカポッカを探している時には、寅壱の7260がおすすめです。フラップ仕様のポケットは、小銭などを収納する時にピッタリです。裾には20センチのファスナーが付いているので、作業の状態によって長さを調節することが出来ます。

そして、寅壱の7260は、機能性だけではなく、デザイン性が高いところも注目です。矢羽の小紋総柄が施され、日本ならではの伝統的な模様を感じることが出来ます。ディープワインのカラーが、落ち着いた上品なイメージを感じさせてくれます。

寅壱の2530

作業状況によっては、ニッカポッカは毎日洗濯をすることがあります。その時に、替えのニッカポッカがあったら、と考える人もいるでしょう。寅壱の2530は、耐洗濯性が優れているので、繰り返し洗濯をしても、生地が簡単に傷むことはありません。

そして、何よりも30色というその豊富なカラーバリエーションで、飽きることがありません。黒や白、ネイビーといった定番カラーから、ミントやサンドベージュ、更にはファイアーレッドなどポップなカラーもありますし、桜色やセレストブルーといった爽やかなカラーも揃っています。

作業着はカラフルなもので揃えたいという人にはピッタリな作業着です。スレンダーなタイプで動きやすく、作業中のホコリもつきにくく、丈夫な素材で作られているので、長く愛用する時にもピッタリです。また、静電気も防いでくれるので、汗をかいた後なども安心です。

作業ズボンとしてのニッカポッカの魅力

ニッカポッカが誕生したのは、中世ヨーロッパ時代だと言われています。そして、アメリカに渡ってからは、軍隊やスポーツ界などで広く使われてきました。そして、日本では古くから大工や鳶職の人達に長年愛されてきました。

動きやすくて、足の安全性も高めてくれる優れた作業ズボンです。選ぶ時には、履き心地の良さを重視すると良いでしょう。